不眠・睡眠障害とは
「なかなか寝つけない」「夜中に何度も目が覚める」「朝起きてもスッキリしない」――
こうした睡眠のトラブルは、不眠症や睡眠障害の典型的な症状です。
一時的なものであれば自然に回復することもありますが、慢性的に続くと日常生活にさまざまな影響を及ぼします。
- 集中力や意欲の低下
- 免疫力の低下による体調不良
- 自律神経の乱れ
- 気分の落ち込みやうつ症状
「眠りたいのに眠れない」という状況はとてもつらく、薬に頼らざるを得ない方も少なくありません。
当院では、薬に頼らず自然な眠りを取り戻すための鍼灸治療をご提供しています。
東洋医学からみた不眠の原因
東洋医学では、不眠は「心身のバランスの乱れ」として捉えます。特に以下のような要因が関係します。
- 肝(かん)の不調
ストレスや怒りによって「肝の気」が乱れると、心が落ち着かず眠りにくくなります。 - 心(しん)の虚弱
心は精神活動を司るとされ、弱ると不安感や緊張感が強くなり、浅い眠りが続きます。 - 腎(じん)の弱り
生命エネルギーの源とされる腎が弱まると、夜中に目が覚めやすくなります。
鍼灸治療では、これらの臓腑のバランスを整え、自然な眠りを引き出します。
西洋医学からみた鍼灸の作用
近年の研究により、鍼灸が睡眠に良い影響を与えることが明らかになっています。
- 自律神経の調整
交感神経と副交感神経のバランスを整え、リラックスしやすい状態を作ります。 - ホルモン分泌の促進
鍼刺激によりセロトニンの分泌が促され、夜になると「睡眠ホルモン」メラトニンに変化し、自然な眠気を引き出します。 - ストレス軽減
コルチゾール(ストレスホルモン)の低下が確認されており、不安や緊張を和らげます。 - 血行促進
体が冷えていると眠りが浅くなります。鍼灸は血流を改善し、体を内側から温めるため深い睡眠につながります。
当院の鍼灸治療の特徴
① 自律神経を整える
「神門」「安眠」「百会」など、不眠に関わるツボを中心に施術し、副交感神経を優位に導きます。
② 精神的な安定をサポート
脳内のセロトニンやエンドルフィン分泌を促し、安心感を高めます。施術中に眠ってしまう方も少なくありません。
③ 体の冷えや血行不良を改善
お灸やツボ刺激で全身の血流を改善し、冷えによる睡眠トラブルを解消します。
施術の流れ
- カウンセリング・体質診断
現在の症状や生活習慣を丁寧に伺い、東洋医学的な体質診断を行います。 - 一人ひとりに合わせた施術
症状や体質に応じて、最適なツボを選び鍼灸施術を行います。 - セルフケアのご提案
自宅でできるツボ押しやお灸、生活習慣改善のアドバイスをお伝えします。
このような方におすすめです
- 布団に入ってもなかなか寝つけない
- 夜中に何度も目が覚めてしまう
- 朝スッキリ起きられず、疲れが残る
- 睡眠薬に頼りたくない
- ストレスや不安で眠れない
最後に
不眠は放置すると慢性化し、心身に大きな負担を与えます。
当院の鍼灸治療は、薬に頼らず自然な睡眠リズムを取り戻すことを目指しています。
「眠れない毎日」から「ぐっすり眠れる毎日」へ。
その第一歩として、ぜひ一度ご相談ください。
施術体験談
体験談①「薬を減らしても眠れるようになりました」
(40代・女性・会社員)
仕事のストレスで夜になると頭が冴え、布団に入ってもなかなか眠れず、睡眠薬に頼っていました。薬を飲めば眠れるものの、朝のだるさや依存への不安があり、自然に眠れるようになりたいと思い来院しました。
- 初回〜3回目(週1回)
施術中に体がじんわりと温まり、緊張がほぐれて思わずウトウト。夜も寝つきやすくなり、薬を飲まずに眠れる日が少しずつ出てきました。 - 4回目〜8回目(週1回)
寝つきの改善に加えて、夜中に目が覚める回数も減少。薬は半分の量に減らしても不安がなくなりました。 - その後(月2回メンテナンス)
現在は月2回の施術でコンディションを整えています。薬を使わず眠れる日がほとんどで、翌日の集中力も戻ってきました。
体験談②「夜中の目覚めが減り、朝が楽になった」
(50代・男性・自営業)
ここ数年、夜中に2〜3回は必ず目が覚め、眠りが浅い状態が続いていました。年齢のせいと諦めていましたが、知人の勧めで鍼灸を試すことにしました。
- 初回〜2回目(週1回)
施術を受けると体が温まり、血流が良くなる感覚がありました。この頃から「寝つき」が少し改善しました。 - 3回目〜6回目(週1回)
夜中に目が覚める回数が半分以下に。朝のだるさも軽減し、仕事中の集中力が戻ってきました。 - 7回目以降(月2〜3回)
現在は月2〜3回の通院で睡眠の質を維持しています。ぐっすり眠れる日が増え、日中の活動が楽になりました。
体験談③「不安感が和らぎ、自然に眠れるように」
(30代・女性・主婦)
出産後から不眠に悩まされ、「眠れなければ」と焦るほど眠れない悪循環に陥っていました。夜になると胸がざわつき、布団に入るのも憂うつでした。
その後(月2回メンテナンス)
現在は薬に頼らず自然に眠れています。施術とセルフケアの両立で、不眠の不安から解放されました。
初回〜4回目(週1回)
鍼灸施術を受けると気持ちが落ち着き、夜の不安感が少しずつ軽減。「施術を受けた日は眠りやすい」と感じ始めました。
5回目〜8回目(週1回)
夜中に目が覚めても再び眠れるように。セルフケアでお灸を取り入れることで、さらに睡眠が安定しました。