男性の慢性前立腺炎・慢性骨盤疼痛症候群 Chronic prostatitis/chronic pelvic pain syndrome (CP/CPPS)

慢性前立腺炎とは?

慢性前立腺炎は、前立腺の炎症が長期間続く疾患で、男性にとって非常に辛い症状を引き起こします。典型的な症状には、排尿時の痛み、尿の回数が増える頻尿、下腹部や会陰部(肛門の周囲)の鈍い痛み、性機能の低下などがあります。これらの症状は日常生活に大きな影響を与えるため、早期に対処が必要です。しかし、従来の治療法では改善が見られないこともあり、多くの方がお悩みです。

細菌性前立腺炎は高熱、強い排尿痛、全身倦怠感などが急激に発症します。無菌性前立腺炎は細菌性前立腺炎が急性期を過ぎたものと考えられていますが、実際のところはっきりしないそうです。

原因として一番多いのは座りすぎによるものです。デスクワーク、自動車の運転など長時間の座位が原因で体幹の一番下部、坐骨結節周辺の筋肉が体重により長時間圧迫されるため硬くなり、その筋肉内を通過する陰部神経に悪影響を与えます。

鍼灸治療が効果的な理由

1. 血行促進と炎症の軽減

慢性前立腺炎の主な原因の一つが、前立腺周辺の血行不良や炎症です。鍼灸治療は、特定のツボに鍼を打つことで血流を改善し、前立腺周辺の炎症を抑えることができます。具体的には、前立腺に近い場所(腰部、会陰部、下腹部など)に鍼を施すことによって、血行が促進され、酸素や栄養素が前立腺に届きやすくなります。その結果、炎症が収まり、症状が改善されます。

2. 神経の調整と痛みの緩和

前立腺炎の患者さんの多くが経験する症状の一つが痛みです。鍼灸治療は、体内の痛みを和らげる神経伝達物質(エンドルフィンやセロトニン)の分泌を促進します。特に会陰部や下腹部、腰部に鍼を打つことで、痛みを和らげる効果が期待できます。また、鍼は痛みの原因となる神経の過敏さを抑える作用もあり、痛みの発生自体を予防する働きもあります。

3. 自律神経のバランスを整える

慢性前立腺炎の症状が悪化する一因として、ストレスや精神的な負担が関与していることがあります。過剰なストレスが自律神経の乱れを引き起こし、これが前立腺の炎症を悪化させる原因になることもあります。鍼灸治療は自律神経を整える効果があり、リラックス状態を促進するため、ストレスや不安が軽減されます。これにより、前立腺炎の症状が改善されることが期待できます。

4. 免疫力の向上

慢性の炎症が続くと、免疫システムが弱まることがありますが、鍼灸は免疫力を高める働きがあります。鍼刺激によって体内の免疫細胞が活性化し、自然治癒力が促進されるため、前立腺炎を引き起こす細菌や炎症を抑えることができます。

実際の治療方法と治療経過

当院での慢性前立腺炎に対する鍼灸治療では、まず患者様の症状を詳しくお伺いし、体調や生活習慣を考慮した個別の治療計画を立てます。治療には、以下の方法を取り入れることが多いです:

  • 鍼治療
    体の特定のツボに細い鍼を刺すことで、血行促進や痛みの緩和を目指します。前立腺周辺に関係するツボ(例えば、会陰部や腰部、下腹部など)に鍼を施すことが多いです。
  • 電気鍼治療
    鍼を刺した後に微弱な電流を流すことで、筋肉の緊張を緩め、血流をさらに改善します。これにより、炎症が抑えられ、症状の改善が期待できます。
  • お灸
    温熱療法を使用して、体内のエネルギーの流れを活性化します。お灸は特に冷え性や血行不良が原因の症状に効果的です。

治療の効果と患者様の声

当院では、多くの患者様が鍼灸治療を受けて効果を実感しています。例えば、「鍼治療を受けた後、頻尿が減った」「排尿時の痛みが軽くなった」「腰痛や下腹部の不快感がなくなった」といった改善の声を頂いています。慢性前立腺炎は時間がかかる場合がありますが、鍼灸治療を継続的に行うことで、症状が改善されるケースが多いです。

まとめ

慢性前立腺炎に対する鍼灸治療は、炎症の軽減、痛みの緩和、血行促進、免疫力の向上など、さまざまな面で効果を発揮します。薬に頼らず、体の自然治癒力を高める治療法として、多くの患者様に支持されています。もし慢性前立腺炎に悩んでいる方がいれば、ぜひ一度、鍼灸治療を試してみることをお勧めします。

患者様の声(40代・男性・会社員)

「あきらめかけていた痛みが、ここで初めて和らぎました」

10年以上前から慢性的な会陰部の違和感や排尿の不快感があり、泌尿器科にも何度も通いましたが、「慢性前立腺炎でしょう」と言われるだけで、薬を出されて終わるという日々でした。
症状は良くなったり悪くなったりを繰り返し、次第に仕事にも集中できず、気分も落ち込むようになっていました。

そんな時にネットで「陰部神経痛」という言葉と、「にしむら鍼灸治療院」さんのホームページを見つけ、半信半疑ながらも予約をしました。

初回のカウンセリングでは、これまでの経緯や症状についてじっくりと話を聞いてもらい、「これは神経の問題が関わっているかもしれませんね」と言われた時には、初めて自分の症状が理解されたような気がして、思わず涙が出そうになりました。

施術を受けていく中で、徐々に痛みや違和感が軽くなっていき、今では再発を心配せずに生活できるようになりました。
正直、最初は鍼灸でよくなるなんて思ってもいませんでした。でも、もっと早く来ていればよかったと今では思います。

🔹 日本の推定患者数

  • 成人男性の 約5〜10% に該当する可能性あり
  • 日本の成人男性(20歳以上)は約 5000万人 とされるため
    約250万人〜500万人 が慢性前立腺炎に関連する症状を抱えていると推定されます。

🔹 特に多い年齢層

  • 30〜50代に多く、ストレスや座りっぱなしの生活、運動不足、性交渉の不安定さなどが関連要因と考えられています。

🔹 患者の悩み(臨床的特徴)

  • 会陰部や陰茎根元の鈍痛・違和感
  • 排尿後の残尿感や頻尿
  • 性機能の不安・性交痛・精液の異常感
  • 長期間、原因が分からず**「うつ症状」や「不安障害」**に発展することも

🔹 医療機関の現状

  • 「泌尿器科で原因が見つからない」と言われてから鍼灸院などに流れるケースが多く、
  • 約半数以上の患者が 1年以上 症状に苦しんでいるという報告もあります。

追記:【慢性前立腺炎でお悩みのあなたへ】

その症状、「気のせい」ではありません。体がSOSを出しています。

■ 原因が見えづらい「慢性前立腺炎」とは?

「尿がスッキリ出ない」「陰部に違和感がある」「排尿後も残尿感がある」「性欲の低下」——
これらの症状が、数週間から数ヶ月も続く…でも、病院の検査では「異常なし」と言われる。

それが「慢性前立腺炎(非細菌性慢性骨盤痛症候群)」の特徴です。
日本では20〜50代男性の実に15人に1人が発症しているとも言われています。

原因ははっきりとはわかっていませんが、最新の研究では次のような要因が複合的に関与していると考えられています:

  • 骨盤内の血流障害
  • 自律神経の乱れ
  • 筋肉の過緊張(骨盤底筋群)
  • 精神的ストレス(うつ、不安)
  • 長時間座位の生活習慣(デスクワーク、運転)

■ どうして「異常なし」と言われるのか?

泌尿器科では主に感染症や腫瘍を探すため、尿検査やエコー検査が行われます。
しかし慢性前立腺炎の多くは「非細菌性」、つまり炎症のない痛みが主訴となるため、検査では何も映らないのです。

そのため、
「気のせいじゃない?」
「ストレスじゃないの?」
と言われ、患者は二重に苦しむことになります。

■ にしむら鍼灸治療院でのアプローチ

私たちの治療では、以下の3つに重点を置いています。


① 骨盤内の血流改善

専用のツボ(関元、陰交、次髎など)に鍼灸を行い、局所の血流と代謝を改善します。
また、臀部や内転筋の緊張を緩めることで、前立腺や陰部神経の圧迫を軽減します。


② 自律神経のバランス調整

ストレスや疲労がたまると、交感神経が優位になり、前立腺の血流が低下します
百会、神門、内関といったツボを使い、全身の自律神経の安定化を図ります。


③ 心理的サポートと習慣改善

慢性前立腺炎の方は、しばしば「心配しすぎる」傾向があります。
当院では、ただの施術だけでなく、「安心できる対話」や「自宅でできる呼吸法・ストレッチ」などもお伝えしています。


■ 悩む前に、一歩踏み出して

慢性前立腺炎は、放置すると長期化しやすく、パートナーとの関係や、仕事のパフォーマンスにも影響を与えます。
でも、体はきちんと変わる力を持っています。
鍼灸のアプローチで、あなたの「治るスイッチ」を押すお手伝いをさせてください。


📍大阪狭山市・にしむら鍼灸治療院
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陰部神経刺鍼
臀部左右の陰部神経の走行するあたりに3寸(9cm)の鍼を刺鍼し、微弱電流を流します。骨盤性疼痛症候群(慢性前立腺炎、会陰部痛、肛門痛、下腹部痛、骨盤臓器脱、子宮脱)に効果が期待できます。

仙骨孔刺鍼
骨盤の仙骨部内側にある仙骨神経叢(せんこつしんけいそう)へつながる8か所のトンネルへ2寸(6cm)の鍼を刺鍼し、微弱電流を流します。骨盤内臓器の神経痛(慢性前立腺炎、会陰部痛、肛門痛)、膀胱炎、頻尿、不妊症に効果が期待できます。

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