坐骨神経痛は、腰や臀部から下肢にかけて強い痛みを引き起こす疾患であり、多くの人が悩んでいる問題です。 このような症状がある場合は、鍼灸治療が効果的な方法の1つです。鍼灸は、痛みを出現させている原因部位、神経根付近に鍼を刺入し刺激することで、神経の働きを正常化し、血行を改善することができます。
その結果、炎症や痛みが抑えられ、軽減されます。 また、鍼灸にはリラックス効果もあるため、痛みやストレスの緩和にも効果的です。 鍼灸治療は、一般的には1回30分から1時間程度の施術が必要です。
また、問題の解消には数回の治療が必要な場合があります。 治療の頻度や回数は、症状の重症度や原因、治療の効果によって異なります。 ただし、鍼灸治療は、医療行為の1つであるため、専門の鍼灸師による施術を受けることが重要です。また、坐骨神経痛には、適切な診断が必要です。
そのため、事前に専門家に相談することをおすすめします。 病院やクリニックによっては、鍼灸治療を取り入れているところもあります。そういった医療機関での治療を受けることで、より安心して治療を受けることができます。
大腰筋刺鍼
背部から腰のインナーマッスル、大腰筋に3寸(9㎝)の鍼を刺鍼します。
大腰筋を緩めることで腰神経叢への影響が緩和され腰痛、坐骨神経痛、臀部痛に効果が期待できます。
また、腰神経叢は大腸や骨盤内臓器へつながるため、長引く下痢や便秘、不妊症にも良い影響があります。
坐骨神経刺鍼
臀部左右の坐骨点に3寸(9㎝)の鍼を刺鍼し、微弱な電流を流すことで下肢の坐骨神経症状の緩和を目指します。
仙骨孔刺鍼
骨盤の仙骨部内側にある仙骨神経叢(せんこつしんけいそう)へつながる8か所のトンネルへ2寸(6cm)の鍼を刺鍼し、微弱電流を流します。臀部から下肢の坐骨神経症状、骨盤内臓器の神経痛(慢性前立腺炎、会陰部痛、肛門痛)、膀胱炎、頻尿、不妊症に効果が期待できます。
