慢性前立腺炎に悩む男性が“避けた方がいい食べ物”とは?
〜鍼灸師が教える、体にやさしい食習慣〜
■ 1. 「原因不明の不快感」──それは慢性前立腺炎かもしれません
「会陰部がなんとなく重だるい」
「排尿後にスッキリしない」
「性行為のあとに違和感が残る」
このような症状に悩み、病院で検査を受けても「異常なし」と言われ、どうしたら良いか分からなくなっていませんか?
それは、慢性前立腺炎(chronic prostatitis)、特に**慢性骨盤痛症候群(CP/CPPS)**の可能性があります。
この病気は、明確な細菌感染がないにもかかわらず、骨盤まわりの筋肉・神経・血流のバランスが崩れて、慢性的な不快感や痛みが続く状態です。
■ 2. 食べ物と前立腺炎、まさかの関係
意外かもしれませんが、毎日の食生活が症状に影響を与えることは少なくありません。
前立腺や骨盤まわりの粘膜・神経は非常にデリケートで、刺激物や血流を悪化させる食事を続けていると、
「痛みがぶり返す」「違和感が消えない」といった状態になりがちです。
特に、以下のような食品は注意が必要です。
■ 3. 前立腺に悪影響を与える「避けたい食べ物」
🔻 カフェイン(コーヒー・緑茶・エナジードリンクなど)
カフェインは神経を興奮させ、交感神経を刺激するため、排尿時の違和感や痛みを増悪させることがあります。
🔻 アルコール(ビール・ワイン・ウイスキーなど)
アルコールは一時的に血管を拡張させますが、その後急激に血流が悪化し、骨盤内のうっ血や炎症を悪化させる恐れがあります。
🔻 辛い食べ物(唐辛子・キムチ・麻婆豆腐など)
香辛料は粘膜や神経を刺激し、会陰部や肛門周囲の神経が過敏になりやすい傾向があります。
🔻 揚げ物・脂質の多い食品(ポテト、フライドチキン、ラーメン)
これらは**炎症を促進する「オメガ6脂肪酸」**が多く、血流を滞らせやすいため注意が必要です。
🔻 チョコレート・清涼飲料水・スナック菓子
添加物や糖分の過剰摂取は、内臓疲労や自律神経の乱れを引き起こし、体全体のバランスを崩します。
■ 4. 鍼灸師がすすめる「前立腺にやさしい食べ物」
症状を少しでも和らげるには、体を冷やさず、血流を促進し、炎症を抑える食材を積極的に摂ることが大切です。
✅ おすすめの食材
- 温かい味噌汁やスープ類:胃腸に負担をかけず、内臓を温めます。
- 青魚(サバ・イワシ・アジなど):炎症を抑えるEPA・DHAが豊富。
- 発酵食品(納豆・味噌・ヨーグルトなど):腸内環境を整え、自律神経の安定に。
- 玄米・雑穀米・もち麦:血糖値を安定させ、代謝もサポート。
- 白湯・ノンカフェインのお茶(はと麦茶・ルイボスティーなど):水分補給と内臓の温活に。
■ 5. 鍼灸と食事の“合わせ技”で整える
にしむら鍼灸治療院では、
- 前立腺周囲の血流改善
- 骨盤底筋の過緊張の緩和
- 自律神経の調整
などを目的とした鍼灸施術を行っています。
食事を見直しながら、鍼灸によって体の「内臓リズム」「血流」「神経の感度」を整えることで、改善への道筋が見えてくる方が多くいらっしゃいます。
■ 6. まとめ:ちょっとした食事の見直しから始めましょう
慢性前立腺炎の症状は、「病気」よりも「体の不調」に近い、複合的なストレスと反応の結果であることが多いです。
だからこそ、治療も一方的なものではなく、日々の生活とのバランスが鍵になります。
食事の内容を少し見直すこと。
冷たい飲み物や刺激物を減らしてみること。
体の声に耳を傾けること。
そして、不調が続くときは「東洋医学の視点」も取り入れてみてください。
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にしむら鍼灸治療院では、症状に合わせた生活アドバイスやセルフケアのご提案も行っています。
気になる方は、お気軽にお問い合わせください。