はじめに
女性に多いお悩みの一つに「陰部神経痛(Pudendal Neuralgia)」があります。
座ると強くなる会陰部や陰部の痛み、排尿・排便時の違和感、性生活への支障…。これらは日常生活や心の健康にも大きな影響を与えます。
近年、注目されているのが 「骨盤底筋(こつばんていきん)」の緊張や機能低下が、陰部神経痛に深く関わっている という点です。
陰部神経痛とは?
陰部神経痛は、骨盤内を走行する「陰部神経」が圧迫や炎症により過敏になることで起こる神経痛です。
主な症状は以下の通り:
- 座ると悪化する陰部や会陰部の痛み
- 性交痛、尿意切迫感、排便時の違和感
- 痛みのために長時間の外出やデスクワークが困難になる
骨盤底筋とは?
骨盤底筋は、骨盤の底でハンモックのように臓器を支える筋肉群の総称です。女性では、膀胱・子宮・直腸を支える役割を担い、排尿・排便・性機能に深く関わっています。
骨盤底筋の緊張と陰部神経の関係
- 骨盤底筋が過緊張すると → 陰部神経を圧迫し、痛みやしびれが出やすい
- 骨盤底筋が弱いと → 内臓を十分に支えられず、神経や血管に負担がかかる
つまり、骨盤底筋の状態は陰部神経痛の発症や悪化に大きく影響するのです。
患者様の体験談
30代女性のBさんは、出産後から「座ると陰部がしびれる」「自転車に乗れない」といった症状で悩んでいました。婦人科や整形外科を受診しましたが、明確な異常は見つからず「気のせいでは?」とまで言われたそうです。
当院で診ると、骨盤底筋が強く緊張しており、陰部神経を圧迫している状態でした。鍼灸で骨盤底筋や周囲の血流を改善し、骨盤の歪みを整える施術を継続したところ、数か月後には「長時間座っても楽になった」と喜びの声をいただきました。
当院のアプローチ
にしむら鍼灸治療院では、女性の陰部神経痛に対して以下のような施術を行っています:
- 骨盤底筋・臀部・内転筋への鍼灸アプローチ
- 骨盤の歪みや筋緊張を整える整体的施術
- 自律神経の乱れを調整し、痛みの感受性を和らげる治療
これにより、陰部神経の圧迫が軽減され、症状改善が期待できます。
まとめ
女性の陰部神経痛は「神経だけの問題」ではなく、骨盤底筋の状態が大きなカギを握っています。薬や手術だけに頼らず、筋肉や血流、自律神経を整えるアプローチを行うことで、改善の道は開けます。
「座るのがつらい」「婦人科や整形外科で解決しなかった」という方も、ぜひ鍼灸による新しい選択肢を検討してみてください。