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ブログ|現代病「座りすぎ症候群」と骨盤神経の関係

座りすぎが引き起こす体の不調

近年「座りすぎは新しい喫煙習慣」と言われるほど、長時間の座位は健康に大きな悪影響を及ぼすことが分かってきました。
腰痛や肩こり、肥満、糖尿病などはよく知られていますが、実は 座りすぎは骨盤の奥にある神経や血流にもダメージを与え、慢性前立腺炎や陰部神経痛といった難治性の症状につながること があります。

にしむら鍼灸治療院にも、「座ると痛みが悪化する」「デスクワーク後に排尿違和感がある」といった悩みを抱える患者様が多く来院されています。

骨盤神経とは?

骨盤の内部には、排尿・排便・性機能をコントロールする重要な神経が集中しています。
代表的なのが 陰部神経(pudendal nerve) です。この神経は骨盤底筋を通り、前立腺や会陰部、外性器に分布しています。

陰部神経に不具合が起こると、以下のような症状が出ることがあります。

  • 会陰部や肛門周囲の痛み・しびれ
  • 座っていると悪化する鈍痛
  • 性機能障害(EDや射精時の痛み)
  • 排尿時の違和感や頻尿

これらは整形外科や泌尿器科で検査を受けても「異常なし」とされることも多く、患者様は長期間悩みを抱えることになります。

座りすぎが骨盤神経に与える影響

ではなぜ座りすぎが神経の不調を引き起こすのでしょうか?

1. 血流の停滞

長時間座ると骨盤内の血流が滞り、神経や臓器への栄養供給が低下します。慢性的な炎症や神経の過敏化を引き起こしやすくなります。

2. 骨盤底筋の過緊張

座位が続くと骨盤底筋群に負担がかかり、筋肉がこわばります。この緊張が神経を圧迫し、陰部神経痛の原因になることがあります。

3. 姿勢の悪化

猫背や前傾姿勢での作業は仙骨や坐骨の周囲に過剰な圧をかけ、骨盤神経を刺激します。とくにデスクワーク中の「浅く腰掛ける座り方」はリスクを高めます。

慢性前立腺炎や陰部神経痛との関係

泌尿器科領域で代表的な症状が 慢性前立腺炎(Chronic Prostatitis) です。
この疾患は細菌感染によらず、骨盤内の血流障害や神経の過敏化が背景にあることが多いとされています。

また、陰部神経痛(Pudendal Neuralgia) は座ることで悪化するのが特徴で、まさに「座りすぎ症候群」と深い関わりがあります。
患者様からは、

  • 「長時間座るとズーンとした痛みが出る」
  • 「自転車に乗れなくなった」
  • 「排尿や性機能に違和感が続いている」
    といった声が多く聞かれます。

鍼灸による改善アプローチ

こうした「座りすぎによる骨盤神経トラブル」は薬や手術では解決が難しいケースが多いですが、鍼灸は有効なサポート手段 となります。

鍼灸の作用

  • 血流改善:下腹部や仙骨周囲のツボに鍼を行い、骨盤内の血流を促進します。
  • 筋緊張の緩和:骨盤底筋や臀部の硬直を和らげ、神経への圧迫を軽減します。
  • 自律神経の調整:交感神経の過剰な緊張を抑え、慢性炎症や痛みを鎮めます。

当院では実際に、デスクワークで悪化した慢性前立腺炎や陰部神経痛が改善し、日常生活を取り戻した患者様が多数いらっしゃいます。

自宅でできる座りすぎ対策セルフケア

治療と合わせて、日常生活での工夫も欠かせません。

  1. 30分ごとに立ち上がる
    短時間でも立ち歩くことで骨盤内の血流が改善します。
  2. 骨盤底筋のリラックス呼吸
    仰向けになり、深い呼吸でお腹と会陰部をふくらませるように。骨盤底筋が緩み、神経圧迫を軽減します。
  3. 正しい座り方を意識する
    坐骨で体重を支えるように座り、骨盤が後傾しないようにクッションや椅子を調整することも大切です。

患者様の体験談

体験談①:40代男性・ITエンジニア

「一日中座りっぱなしで、ある時から会陰部に重だるい痛みが出るようになりました。泌尿器科で検査をしても『異常なし』と言われ、痛み止めを出されるだけで不安が募っていました。にしむら鍼灸治療院を知り、骨盤神経の問題だと説明を受けたときは、やっと原因が見つかったと安心しました。数回の施術で座っている時の痛みが軽くなり、デスクワークに集中できるようになりました。今では定期的に通院しながら、自宅での呼吸法も実践しています。」

体験談②:30代女性・デスクワーク中心の事務職

「長時間の座り仕事で、排尿時の違和感や下腹部の鈍い痛みを感じるようになりました。病院では『ストレスのせい』と言われましたが、症状は改善せず…。鍼灸治療を受けるのは初めてで少し不安でしたが、先生に丁寧に説明していただき、安心して施術を受けられました。治療後は骨盤周りが温かくなり、トイレの違和感も和らいできました。座りすぎが原因でこうした不調が出るとは知らず、もっと早く相談すればよかったと思っています。」

体験談③:50代男性・営業職(長距離運転が多い)

「車の運転時間が長く、数年前から慢性的な前立腺炎のような症状に悩まされていました。薬を飲んでも一時的に楽になるだけで、長距離移動の後は必ず痛みが戻ってきます。にしむら鍼灸治療院で骨盤神経や血流の問題だと説明を受け、鍼灸治療を始めました。初めての頃は半信半疑でしたが、続けていくうちに痛みの強さと頻度が減り、長時間の運転でも症状が出にくくなりました。今では仕事のパフォーマンスも上がり、本当に助かっています。」

まとめ

長時間の座りすぎは単なる腰痛や生活習慣病の原因ではなく、骨盤神経を通じて慢性前立腺炎や陰部神経痛といった深刻な症状を引き起こす現代病 です。

薬や手術で改善しにくい症状でも、鍼灸による血流改善・筋緊張の緩和・自律神経調整が効果を発揮することがあります。
にしむら鍼灸治療院では、こうした「座りすぎが原因の深部症状」に特化した施術を行い、遠方からも多数の患者様が来院されています。

もし「座ると痛みが悪化する」「デスクワーク後に違和感がある」といった症状でお悩みでしたら、ぜひ一度当院へご相談ください。

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