1. 「治そう」と思うほど、力が入っていませんか?
慢性前立腺炎や陰部神経痛で来院される方の中には、
「どうにかしてこの痛みを治したい」と強い思いを持つ方が多くいます。
しかし、実はこの“治そうとする気持ち”が、
体に知らず知らずのうちに力を入れ続けている状態を生み出しています。
無意識にお尻や太もも、腹筋まわりにグッと力が入っていませんか?
この「小さな緊張の積み重ね」が、前立腺炎の慢性化に深く関係しているのです。
2. 「脱力」とは、“何もしない”ことではない
「力を抜く」と聞くと、
なんとなく“だらける”“怠ける”といったイメージを持つかもしれません。
でも、ここで言う脱力とは、
“体の力をゆるめて、呼吸を取り戻すこと”
です。
慢性前立腺炎の方に共通するのは、
呼吸が浅く、胸や肩で息をしているケース。
その結果、骨盤まわりの血流や神経が常に緊張してしまいます。
脱力=骨盤の呼吸を取り戻すこと。
これが、鍼灸で私たちが目指す“自然治癒力を引き出す状態”です。
3. 東洋医学でみる「力みのからだ」
東洋医学では、体が強張ることを「気滞(きたい)」と呼びます。
気滞が長く続くと、血流が滞り、「瘀血(おけつ)」となり、痛みを生み出します。
つまり、
力み=気の流れの詰まり
脱力=気の流れを取り戻すこと
なのです。
にしむら鍼灸治療院では、
お腹・背中・脚・首など、全身の「力の入りぐせ」を丁寧に見ていきます。
鍼を通して深部の緊張をゆるめることで、
血の流れと神経の通り道を整え、体が“自然に治ろうとする力”を取り戻していきます。
4. なぜ、骨盤の脱力が前立腺をラクにするのか
骨盤の筋肉(特に骨盤底筋群)は、呼吸と密接に関係しています。
息を吸うときに少し下がり、
吐くときにふわっと戻る――これが自然なリズム。
ところが、長く痛みが続いている人は、
この「骨盤の呼吸」が止まっています。
骨盤底筋が常に力んでいる状態では、
前立腺や神経への血流が滞り、炎症が治まりにくくなるのです。
脱力とは、この骨盤の呼吸をもう一度取り戻すこと。
それが、前立腺に「安全だよ」と伝えるサインになります。
5. 鍼灸で“脱力のスイッチ”を入れる
にしむら鍼灸治療院で行う施術は、
痛みを直接“攻める”のではなく、
体を脱力させるスイッチを入れることを目的としています。
鍼を打った瞬間に眠くなったり、
お腹の奥が温かくなったり、
呼吸がふっと深くなる。
それは、「副交感神経(リラックス神経)」が働き始めた証拠です。
この脱力の感覚を体が覚えると、
日常でも少しずつ力を抜けるようになり、
痛みの“再発スイッチ”が入りにくくなります。
6. 力を抜く練習を、日常の中に
鍼灸だけでなく、日常の中でも「脱力の練習」ができます。
🕊簡単なセルフ脱力法
- 深呼吸:お腹を少し膨らませるように息を吸い、ゆっくり吐く
- 骨盤ゆらし:座ったまま骨盤を左右にゆらす
- “ため息”を意識的に出す:呼吸をリセットし、自律神経を整える
- お風呂上がりにストレッチ:太ももやふくらはぎを軽く伸ばす
「何もしない時間」を5分でも持つことが、
体に“安全な状態”を教えてくれます。
7. まとめ──「力を抜くこと」が、最も自然な治療
- 脱力は「怠ける」ことではなく、「回復のための技術」
- 前立腺炎は、体と心の“力み”が原因で長引くことがある
- 骨盤の呼吸を取り戻すことが、神経の過敏を静めるカギ
- 鍼灸は「脱力のスイッチ」を入れる治療
慢性前立腺炎の改善には、
“何かをする”よりも、“何かを手放す”ことが大切です。
それが、体の回復力を最大限に引き出す最短ルート。
「慢性前立腺炎の痛みや不快感、ひとりで抱え込んでいませんか?」
にしむら鍼灸治療院では、慢性前立腺炎による会陰部の痛み・残尿感・違和感に対して、
「自律神経」「骨盤神経」「筋緊張」を総合的に整える鍼灸施術を行っています。泌尿器科の治療では変化がなかった方や、再発を繰り返している方も多く来院されています。
一人ひとりの体質やストレス背景に合わせた施術で、痛みのない毎日を取り戻すサポートをしています。
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