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ブログ|頭のもやもや・頭痛・自律神経の乱れに効く鍼治療

はじめに

「なんとなく頭が重い」「思考がまとまらない」「頭痛が慢性化して薬に頼りがち」――
こうした不調を訴える方が近年とても増えています。特に在宅ワークや長時間のパソコン作業、スマートフォンの使用時間が増えた現代では、頭痛や頭のもやもや感(ブレインフォグ)、さらには自律神経の乱れによる不調に悩む方が年齢性別を問わず多く見られます。

その背景には、肉体的な疲労や姿勢の悪さだけでなく、精神的ストレスや自律神経のアンバランスが深く関与しています。西洋医学的には鎮痛薬や安定剤などで対症療法を行うケースが多いですが、根本改善には至らないことも少なくありません。

一方、東洋医学・鍼灸は「全身のバランス」を整えることを重視し、自律神経の働きを調律する治療法として注目されています。

ここでは、実際の施術写真をもとに、鍼治療がどのように頭の不調や自律神経の乱れを改善していくのかを、専門的な視点も交えながら詳しく解説します。

自律神経と頭の不調の関係

自律神経とは?

自律神経は交感神経と副交感神経から成り立ち、心拍数・呼吸・血圧・消化・体温調整など、私たちの生命活動を自動的にコントロールしています。

  • 交感神経 … 活動・緊張・ストレスに関与(アクセルの役割)
  • 副交感神経 … 休息・回復・リラックスに関与(ブレーキの役割)

通常はこの2つがバランスを取り合い、状況に応じて切り替わります。

自律神経が乱れるとどうなる?

ストレスや過労、不規則な生活が続くと、この切り替えがうまくいかなくなり、次のような症状が出やすくなります。

  • 慢性的な頭痛・片頭痛
  • 頭のもやもや感(ブレインフォグ)
  • 睡眠障害(寝つきが悪い・途中で何度も目が覚める)
  • 動悸・息切れ
  • 胃腸の不調(便秘・下痢・食欲不振)
  • 首・肩こり

このように、自律神経の不調は単なる「疲れ」ではなく、全身の機能を巻き込む深刻な問題へと発展します。

頭痛と頭のもやもや感の種類

頭痛は大きく分けて次の3タイプがあります。

  1. 緊張型頭痛
     首や肩の筋肉が硬直して血流が悪化することで起こる。頭が締め付けられるような痛みが特徴。
  2. 片頭痛(偏頭痛)
     脳の血管の拡張や炎症が関与。ズキンズキンと拍動性の痛み、吐き気を伴うことも多い。
  3. 群発頭痛
     目の奥をえぐられるような強烈な痛みが一定期間続く。自律神経の関与が強いとされる。

さらに最近注目されているのが「頭のもやもや感(ブレインフォグ)」です。これは、頭痛を伴わないものの集中力が出ず、記憶力低下や頭の重だるさを感じる状態で、自律神経の乱れや脳への血流不足が関与していると考えられています。

鍼治療が頭痛・自律神経に作用するメカニズム

1. 血流改善作用

鍼を刺入することで筋肉の緊張が緩み、局所の血流が改善します。特に頭皮や頸肩部に刺鍼すると、脳への酸素供給がスムーズになり、頭重感や頭痛が軽減されやすくなります。

2. 自律神経の調整

鍼刺激は末梢神経を介して中枢神経系に伝わり、脳の視床下部を介して自律神経のバランスを調整します。交感神経の過緊張が抑制され、副交感神経が優位になることでリラックス効果が得られます。

3. 鎮痛作用(エンドルフィン分泌)

鍼によって内因性オピオイド(エンドルフィン)が分泌され、痛みを和らげる働きが強まります。薬に頼らずに頭痛を軽減できる大きなメリットです。

4. 精神的リラクゼーション

鍼治療後に「頭がスッキリする」「気分が落ち着く」と感じる方が多いのは、脳内神経伝達物質の調整作用によるものです。うつ症状や不安感の軽減にも有効性が報告されています。

実際の鍼治療例

今回の写真は、頭部から肩背部にかけて多数の鍼を刺入した様子です。

  • 頭皮鍼:頭頂部や側頭部のツボを用い、脳血流と自律神経を整える。
  • 頸肩部への刺鍼:僧帽筋・後頭下筋群など、頭痛の原因となる筋緊張を緩和。
  • 背中への配穴:自律神経の中枢がある胸椎周囲へ刺激を与え、全身のバランスを整える。

こうした全体的なアプローチによって、「頭の中が晴れるように楽になる」という実感を持たれる方が多くいらっしゃいます。

患者さまの声

  • 40代女性(デスクワーク)
    「夕方になると頭が重く、薬を飲んでも効かないことが多かったですが、鍼を受けた日から頭がスッキリ。翌日は集中力が戻り、仕事もはかどりました。」
  • 30代男性(ストレスによる片頭痛)
    「週に数回あった片頭痛が月に1度程度まで減少。薬の使用量が大幅に減り、体調管理が楽になりました。」
  • 50代女性(更年期と不眠)
    「夜中に目が覚めてしまうことが多かったのですが、鍼を受けてから深く眠れるように。翌朝の頭のもやもや感もなくなりました。」

鍼灸と西洋医学の違い

西洋医学は「症状に対して直接薬で対処する」のが中心ですが、鍼灸は「症状を生み出す身体のバランス」を整えることに重点を置きます。

例えば頭痛の場合、鎮痛薬は一時的に痛みを和らげますが、筋緊張や自律神経の乱れといった根本的な原因にはアプローチできません。鍼灸はそこに作用し、再発を防ぐことが期待できます。

自宅でできるセルフケア

治療効果を長持ちさせるために、以下のセルフケアもおすすめしています。

  • 深呼吸とストレッチ:首肩の緊張をほぐす。
  • 入浴:シャワーより湯船に浸かり、副交感神経を優位にする。
  • 睡眠リズムの安定:就寝・起床時間を一定に。
  • スマホ・PCの使い過ぎ注意:1時間ごとに休憩し、姿勢を正す。

まとめ

頭のもやもや感や慢性的な頭痛は、放置すると仕事・学業・日常生活に大きな支障を及ぼします。
しかし、その多くは「自律神経の乱れ」に根本原因があり、鍼治療によって改善が期待できます。

にしむら鍼灸治療院では、お一人おひとりの体質・生活習慣に合わせたオーダーメイドの鍼治療を行い、頭の不調や自律神経のトラブルを根本からケアします。

「頭がスッキリしない」「薬に頼らず改善したい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

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