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ブログ|冬に悪化する“骨盤の冷え”──慢性前立腺炎の痛みと自律神経の関係

冬になると、
「会陰部がジンジンする」
「尿意が急に増える」
「お尻の奥の不快感が戻ってきた」
「前立腺炎の症状が悪化した気がする」
という相談が一気に増えます。

実はこの“季節による悪化”には、骨盤まわりの冷え自律神経の緊張が深く関わっています。
今回は、冬に症状が出やすい理由と、改善のためにできることをわかりやすく解説します。

■ なぜ冬は慢性前立腺炎が悪化しやすいのか?

慢性前立腺炎(慢性骨盤痛症候群・CPPS)の患者さんの多くが、季節の変化、特に寒さで症状が悪くなると感じます。
その主な原因は次の3つです。

① 寒さで血流が低下し、骨盤まわりの筋肉が硬くなる

気温が下がると、体は熱を逃がさないために血管をギュッと締め、血流を抑えるように働きます。
特にお尻・太もも・下腹部などは元々血流が悪くなりやすく、冷えによる影響を受けやすい部分です。

血流が落ちると:

  • 骨盤底筋が硬くなる
  • 前立腺や会陰部への酸素供給が低下
  • 神経が過敏になりやすい

その結果、
「痛みがぶり返す」「尿トラブルが増える」
などの症状につながります。

② 自律神経が“緊張モード”になりやすい

寒さは体にとってストレスです。
そのため、冬は交感神経(=緊張や収縮を促す神経)が優位になりやすくなります。

交感神経が優位になると:

  • 骨盤底筋が無意識にこわばる
  • 前立腺まわりの血流が低下
  • 痛みの感じ方が敏感になる
  • 尿意が強く出る

つまり、**身体的にも、精神的にも“固まりやすい時期”**が冬です。
ストレス・仕事の忙しさ・睡眠不足などが重なると、さらに悪化しやすくなります。

③ 冬は“姿勢が悪くなる時間”が増える

寒いとどうしても背中を丸めてしまいます。
この姿勢は骨盤底筋や肛門括約筋に力を入れやすく、
会陰部の圧迫 → 神経の緊張 → 前立腺周辺のこわばり
に直結します。

さらに冬は
・運動量が減る
・座っている時間が長くなる
・お風呂以外で体を温める時間が少ない
という生活習慣の変化も影響します。

■ “冷え”と“痛み”はなぜつながるのか?

「冷えたくらいで痛くなるの?」
という患者さんも多いですが、慢性前立腺炎の場合は理由があります。

【理由①】神経は“冷え”にとても敏感

特に陰部神経や骨盤神経は、血流が落ちるとすぐに過敏になります。
冷えると痛みが強くなり、温めると楽になるのはこのためです。

【理由②】筋肉のこわばりが痛みを引き起こす

慢性前立腺炎の多くは、前立腺そのものよりも
周りの筋肉(骨盤底筋・内転筋・臀部筋)が固まっていることが原因になっています。

冷え → 筋緊張 → 神経を圧迫 → 痛みや尿トラブル
という流れが起こります。

【理由③】自律神経のアンバランスが痛みを増す

交感神経が強くなると、
血流低下 → 過敏性 → 筋緊張 → 痛み
という悪循環に入りやすくなります。

だからこそ、慢性前立腺炎は
身体の治療(血流改善) + 自律神経の調整
この2つが揃って初めて安定しやすくなります。

■ 冬に症状を悪化させないためにできること

ここでは患者さんが自宅でできる、簡単で効果が出やすい方法を紹介します。

①「骨盤の前側」を温める──前立腺の血流アップ

おすすめは

  • 下腹部
  • 恥骨の少し上
  • 内ももの付け根
    を温めること。

お腹だけ温めても会陰部は温まりにくいため、
“前から・下から”がポイントです。

② お尻と内もものストレッチを毎日

骨盤底筋の緊張は、
・お尻(梨状筋)
・内転筋(内もも)
が硬い人ほど起こります。

特におすすめ:

  • 梨状筋ストレッチ
  • 開脚前屈(痛くない範囲で)
  • 椅子に座って内ももを伸ばすストレッチ

※当院の患者さんはこの部分をほぐすと痛みが一気に軽くなることが多いです。

③ 長時間座るときは「骨盤の位置」を意識

冬は座る時間が長くなるため、
・骨盤を立てる
・前かがみにならない
・30~40分に1回は立つ
これだけで骨盤底筋の負担が大幅に減ります。

座り仕事が長い方ほど悪化しやすいので要注意です。

④ 夜のストレスケアで交感神経を落ち着かせる

冬は交感神経が上がりやすいため、
・深呼吸
・腹式呼吸
・眠る前の軽いストレッチ
が効果的です。

睡眠の質が落ちると痛みも増えやすくなります。

■ にしむら鍼灸治療院の施術では何をするのか?

当院では、慢性前立腺炎・陰部神経痛の多くが
「血流低下 × 筋緊張 × 自律神経の乱れ」
によって症状が長期化していると考えています。

施術では以下を重点的に行います:

● 骨盤底筋・内転筋・臀部の深部のコリをゆるめる

普通のマッサージでは届きにくい、深い筋肉を鍼で緩ませます。

● 前立腺周囲の血流改善

下腹部・恥骨上・内ももの硬さを取ることで、会陰部の改善につながります。

● 自律神経を整える“リラックス刺激”

深呼吸がしやすくなり、交感神経が落ち着きやすくなります。

● 再発予防の生活アドバイス

冷え対策・姿勢・ストレッチなどを患者さんごとに調整します。

■ まとめ

冬に慢性前立腺炎が悪化しやすい理由は、
冷え・血流低下・筋緊張・自律神経の乱れ
が重なるからです。

しかし逆をいえば、
・温める
・ほぐす
・姿勢を整える
・自律神経を落ち着ける
これだけで症状は安定しやすくなります。

前立腺の痛みや会陰部の不快感が冬に悪化する方は、
「冷え」と「筋緊張」のケアを中心に取り組むことで、
きっと今年の冬はより楽に過ごせるはずです。

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当院は慢性前立腺の施術実績が多い鍼灸院です。

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