朝イチの「足放り」で半月板と軟骨を守る方法
年齢を重ねると気になってくる「ひざの痛み」。
実は、ひざ痛は 60歳から急激に増え、70代女性の約7割が変形性膝関節症といわれています。
しかしその多くは、毎朝30秒の習慣で予防できる可能性があることをご存じでしょうか?
人工関節の専門医である
一宮西病院人工関節センター長・巽一郎医師が勧める体操──
それが、今回紹介する 「足放り」 です。
■ なぜひざ痛は増えるのか?
変形性膝関節症の初期で多い原因は、
- 大腿骨と脛骨のすき間が狭くなる
- 半月板がよじれて傷つく
- 軟骨が乾いて摩耗しやすくなる
こうした変化が痛みや違和感を引き起こします。
■ “足放り”とはどんな体操?
とてもシンプルで、椅子に座ったまま行います。
① 太ももの筋肉の力は使わず、下腿(ひざから下)を両手で軽く前へ放り出す
② 足が「ブン!」と振り子のように前に揺れる
この遠心力で、ひざの関節の中に良い変化が起こります。
■ 足放りがひざに効く医学的理由(重要)
① 半月板が元の位置に戻る
足を前に放った瞬間、ひざ関節のすき間が「ふっ」と開きます。
すると、ずれたり押しつぶされた半月板が 定位置へ戻りやすくなる のです。
ひざ痛の多くは「半月板の位置のズレ」が原因。
これが改善されるだけで痛みが軽くなります。
② 軟骨へ栄養が届く(これが最大のポイント)
足放りのとき、ひざの関節包が伸び縮みします。
その刺激がスイッチになり 関節液を分泌。
関節液には
- ヒアルロン酸
- コンドロイチン
- 幹細胞
- 成長因子
など、軟骨の修復に欠かせない成分が含まれています。
軟骨は血管がないため、
唯一の栄養源が関節液。
だから“足放り”は軟骨の生命線なのです。
■ 朝イチでやるべき医学的理由
実は、朝起きてすぐが一番ひざを痛めやすいタイミングです。
- 寝ている間、ひざの軟骨は水分が抜けて乾きやすい
- 乾いたまま歩きはじめると摩耗しやすい
つまり、朝のひざは「カサカサ状態」。
そこで歩くと軟骨に負担が大きい。
だからこそ、
→起床後、歩く前に“足放り”をして軟骨に潤いを入れる
これがひざ寿命を延ばす最大のポイントです。
■ どれくらいやればいい?
- 朝イチに30回が目安
- できれば毎日続ける
半月板や軟骨は“爪が伸びるスピード”くらいでゆっくり再生します。
継続するほど効果が出ます。
■ 足放りで期待できる効果
- ひざの痛みの軽減
- 歩き出しが軽くなる
- 半月板の位置が安定する
- 軟骨の摩耗を予防
- ひざの腫れ・こわばりの改善
- ひざ寿命(関節寿命)が延びる
中高年だけでなく、スポーツをする人にもおすすめです。
■ まとめ:ひざ寿命は毎朝30秒で守れる
巽一郎医師が「全員にやってほしい」と語る理由は明確です。
ひざの修復力は、毎朝の“足放り”で最大限に引き出せるから。
ひざ痛がある人はもちろん、今は痛みがなくても予防として大きな効果があります。
■ にしむら鍼灸治療院からひと言
当院でも、ひざの痛みで来院される方に「足放り」の習慣化を強くおすすめしています。
シンプルですが、医学的根拠がしっかりしており、毎日の積み重ねでひざの状態は大きく変わります。
「ひざの痛みを根本からよくしたい」
「将来のひざトラブルを予防したい」
そんな方は、ぜひ当院へご相談ください。
ひざの状態にあわせた施術とセルフケアを提案いたします。
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