「肛門の奥がズーンと痛い」「座ると違和感がある」
慢性前立腺炎や陰部神経痛の方からよく聞く訴えのひとつが「肛門の奥が痛い」「排便のあとにうずく」「長時間座るとジンとする」といった肛門周囲の痛みです。
しかし病院で肛門科を受診しても、
- 切れ痔でもない
- 内痔核もない
- 直腸の検査でも異常がない
と言われることが少なくありません。
それでも痛みは続く──。
このようなケースで疑われるのが、**神経由来の痛み(神経因性疼痛)**です。
肛門の痛みと関係の深い「陰部神経」
骨盤の奥には「陰部神経(いんぶしんけい)」という神経が走っています。
この神経は、
- 肛門まわり
- 会陰部(肛門と陰嚢のあいだ)
- 陰茎や尿道まわり
などの感覚を支配しています。
陰部神経は、長時間の座位・骨盤の歪み・筋肉のこわばりなどによって圧迫されやすく、炎症や過敏状態になると、肛門・陰部・下腹部の違和感や痛みとして現れます。
特に慢性前立腺炎を経験した方では、前立腺周囲の緊張が神経に波及し、**「前立腺炎が治ったのに肛門が痛い」**という状態が続くこともあります。
病院では異常なし──それでも痛い理由
MRIや直腸診などの検査で「異常なし」と言われると、多くの方が「気のせいかも」と思ってしまいます。
ですが、痛みは確かに存在しています。
この痛みの正体は、
- 筋肉や神経が“防御反応”として硬くなり、
- 血流が滞って神経が過敏化している
状態です。
つまり、「組織の損傷」ではなく「神経の機能エラー」なのです。
鍼灸でできること
鍼灸では、この「神経の過敏」と「骨盤の緊張」に対してアプローチします。
特に効果的なのは、
- 骨盤底筋群(肛門まわりの筋肉)
- 仙骨・尾骨周囲
- 下腹部(丹田付近)
などへの刺激。
やさしくツボを使うことで血流を促し、筋肉と神経の緊張を和らげます。
多くの方が「温かくなる感じ」「奥のほうがゆるむ感じ」を体感され、少しずつ痛みが軽くなっていきます。
日常生活で気をつけたいこと
治療と並行して、生活の中でも次のような工夫が大切です。
- 長時間座りっぱなしを避ける(1時間に一度は立つ)
- 冷え対策(骨盤を冷やさない)
- 排便の我慢をしない
- ストレッチ・深呼吸で骨盤の緊張をゆるめる
「痛みを我慢する」よりも、「体を守るポジションを作る」ことが回復の第一歩です。
痛みの根は“神経と筋肉のバランス”
慢性前立腺炎や陰部神経痛に伴う肛門痛は、神経と筋肉のバランスの乱れから起こることが多く、
単に鎮痛剤や軟膏では根本的に治りにくいのが現実です。
鍼灸では、自律神経・血流・筋緊張を整えることで「痛みの再発しにくい状態」を目指します。
時間はかかりますが、体が少しずつ“リラックスできる構造”に戻っていくと、痛みも自然と弱まっていきます。
まとめ
- 肛門痛の原因が見つからない場合、「神経の過敏」が関係していることがある
- 陰部神経や骨盤底筋の緊張が、痛みを長引かせる
- 鍼灸では神経・筋肉の緊張を緩め、血流を改善することで回復を促せる
- 生活リズムの見直しも重要
にしむら鍼灸治療院では
慢性前立腺炎・陰部神経痛など、**「原因がわからない骨盤まわりの痛み」**に対して、
体全体の緊張バランスと神経の働きを整える治療を行っています。
「どこへ行っても異常なしと言われた」
「肛門の奥がズーンと痛い」
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