お知らせ・ブログ

ブログ|陰部神経痛をやわらげるストレッチ──骨盤から足先まで整える“神経にやさしい”ケア法

「座ると痛い」「下腹部がピリピリ」──それ、陰部神経痛かもしれません

「会陰部や肛門、陰茎の奥が痛い」「自転車に乗ると強い痛みが出る」──こうした症状の多くは、**陰部神経(pudendal nerve)**が圧迫や炎症で刺激されることによって起こります。
陰部神経は骨盤の奥深くを通り、生殖器や肛門の感覚を支配しており、骨盤底筋の過緊張や坐骨周辺の筋肉のこわばりが、神経を圧迫する主な原因です。

なぜストレッチが必要なのか

陰部神経痛の根底には、「骨盤内の筋肉・神経の血流低下と過緊張」があります。
特に下記の筋肉群が固くなると、神経が締めつけられやすくなります。

  • 梨状筋(りじょうきん):お尻の奥で神経を圧迫
  • 内閉鎖筋・外閉鎖筋:骨盤の深部にあり、神経の通り道を狭くする
  • 骨盤底筋群:慢性的に力が入り続けると神経の圧迫源になる
  • 下腿(三頭筋)や足指:下肢の緊張が骨盤まで波及する

したがって、骨盤まわりだけでなく「足指〜ふくらはぎ〜骨盤」までをつなげて緩めることが、根本的な改善につながります。

自宅でできる安全なストレッチ5選

① 足指ほぐし(末端の血流を整える)

  1. 椅子に座って、片足を太ももに乗せる。
  2. 片手で足の指を軽く握り、もう片方の手の指を足指の間に入れる。
  3. ゆっくり「回す・広げる・動かす」を繰り返す。
    → 1日2~3分。入浴後が効果的。

ポイント:足先の緊張が抜けると、ふくらはぎ・骨盤まで血流が良くなり、神経の過敏が鎮まりやすくなります。

② 下腿(三頭筋)ストレッチ(ふくらはぎの張りを取る)

  1. 壁に手をつき、片足を後ろへ引いてかかとを床につける。
  2. 後ろ足のふくらはぎが伸びるのを感じながら20秒キープ。
  3. 反対側も同様に。

ポイント:アキレス腱から太もも裏まで“面で伸びる感覚”を意識。強く引っ張らず、ゆっくり呼吸を合わせること。

③ 梨状筋ストレッチ(お尻の奥をゆるめる)

  1. 仰向けに寝て、右足を左膝の上にのせる。
  2. 両手で左ももを抱え、胸にゆっくり引き寄せる。
  3. お尻の奥が伸びる程度で20秒キープ。左右交互に。

ポイント:お尻の奥に「軽い伸び」を感じたら止める。強い痛みはNGです。

④ 骨盤底筋の“脱力呼吸”

  1. 仰向けになり、膝を立てて深呼吸。
  2. 吐くときに「骨盤が少し広がる」イメージで肛門まわりの力を抜く。
  3. 5~10呼吸をゆっくり繰り返す。

ポイント:「締める」ではなく「ゆるめる」こと。力を抜く感覚を体に覚えさせましょう。

⑤ 座骨まわりのリリースストレッチ

  1. 椅子に浅く座り、背筋を伸ばす。
  2. 片方の膝を少し開いて、体を前に倒す。
  3. お尻の下(座骨)周辺がじんわり伸びたら10〜20秒キープ。

ポイント:背中を丸めすぎず、痛みが出たら中止。
このストレッチは「座ると痛い人」にもおすすめです。

ストレッチを行うときの注意点

  • 「痛気持ちいい」程度で止める
  • 朝や入浴後など、体が温まった時間に行う
  • 1回よりも**“毎日少しずつ”が効果的**
  • 痛みが強い日や神経症状が悪化している時は中止

陰部神経痛は神経が過敏になっている状態なので、強い刺激は逆効果。
“頑張らないストレッチ”が回復の第一歩です。

鍼灸でサポートできること

にしむら鍼灸治療院では、陰部神経痛に対して以下のような施術を行っています。

  • 骨盤底筋・梨状筋・内閉鎖筋の緊張を緩める鍼
  • 自律神経バランスを整える経絡刺激
  • 下肢の血流を促す温灸(ふくらはぎ・足裏)

ストレッチで届かない「深層筋」や「自律神経の乱れ」を整えることで、
痛みをやわらげ、再発しにくい骨盤環境をつくります。

まとめ

陰部神経痛は「骨盤の奥の問題」だけではありません。
足指・ふくらはぎ・太ももなど、全身の“張り”の連鎖が神経を刺激しています。

ストレッチでのポイントは:

  • 足先から骨盤までをゆるめる
  • 呼吸とともに脱力を意識する
  • 無理をせず、継続する

もしストレッチをしても痛みが変わらない、または悪化する場合は、
筋肉と神経の両面から整える鍼灸治療をおすすめします。

施術のご予約はLINEから→https://lin.ee/5X2dY7a

オーダーメイド枕
「頚椎メディカル枕」

072-320-1649

072-320-1649

受付時間
月・火・水・金 9時~19時
土・日 9時~16時

≫お問い合わせ、ご予約は
LINEアプリからが便利です

お急ぎの方はお電話でお問合せ下さい。
できる限りその日に対応出来るよう
調整致します。
お気軽にご相談下さい。