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ブログ|慢性前立腺炎で「治った人」は何が違った?

大阪狭山市 にしむら鍼灸治療院 慢性前立腺炎などの「慢性骨盤痛症候群」専門鍼灸院

慢性前立腺炎で「治った人」は何が違った?無菌性慢性前立腺炎の原因と、鍼灸が作用すると考えられる仕組みをわかりやすく解説

「検査では異常なし。でも痛い…」

  • 何度も尿検査をしたけれど細菌は見つからない。
  • 抗菌薬を飲んでも改善しない。
  • 「ストレスでしょう」と言われて終わってしまった。
  • 「もう治らないのでは」と不安になる。

このような悩みを抱え、「慢性前立腺炎 治った人」と何度も検索している方は少なくありません。

実は、慢性前立腺炎の約9割以上は、細菌感染が確認されない「無菌性慢性前立腺炎(慢性骨盤痛症候群:CP/CPPS)」とされています。

つまり、「細菌を退治する治療」だけでは改善しないケースが多いのです。

では、なぜ痛みが続くのでしょうか。

  • CP = Chronic Prostatitis(慢性前立腺炎)
  • CPPS = Chronic Pelvic Pain Syndrome(慢性骨盤痛症候群)

を意味します。

現在は、National Institutes of Health の分類(NIH分類)では、細菌感染が確認されない慢性前立腺炎の多くは Category III に分類され、CP/CPPS(慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群) と呼ばれています。

さらに細かく分けると、

  • IIIA:炎症性CP/CPPS
    • 前立腺液や精液などに白血球(炎症細胞)が認められるタイプ
  • IIIB:非炎症性CP/CPPS
    • 白血球は認められないものの、痛みや排尿症状などが続くタイプ

CP/CPPS(慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群)とは、細菌感染が確認されないにもかかわらず、会陰部や下腹部、陰茎、精巣周囲などに慢性的な痛みや違和感、排尿症状が続く状態を指します。現在では、前立腺だけでなく、骨盤底筋や神経、自律神経などが複雑に関与する慢性疼痛症候群と考えられています。

目次

  1. 無菌性慢性前立腺炎とは?
  2. なぜ痛みが続くのか?
  3. 痛みを長引かせる4つの悪循環
  4. 鍼灸はどのように作用すると考えられている?
  5. 治った人に共通する特徴
  6. よくある質問(Q&A)
  7. まとめ

無菌性慢性前立腺炎とは?

慢性前立腺炎という名前ですが、

実際には

前立腺だけの病気ではなく、骨盤周囲の神経・筋肉・自律神経が複雑に関係する慢性疼痛症候群

と考えられています。

最近では海外でも

Chronic Pelvic Pain Syndrome(CPPS)

という呼び方が一般的になっています。

つまり、

「前立腺が悪い」

というより

「骨盤全体の神経ネットワークが過敏になっている状態」

と考える方が理解しやすいでしょう。

なぜ痛みが続くのでしょうか?

多くの方は

最初は

  • 長時間座る
  • 強いストレス
  • 過労
  • 冷え
  • 激しい運動
  • 食いしばり

などをきっかけに症状が始まります。

その後、

骨盤底筋が緊張し、

神経が刺激され、

さらに痛みが脳へ伝わり、

また筋肉が硬くなる…

という悪循環に入ります。

この状態が数か月〜数年続くことで、

身体は

「痛みを覚えてしまう」

状態になることがあります。

痛みを長引かせる4つの悪循環

① 骨盤底筋が硬くなる

骨盤底筋は、

排尿や排便をコントロールする大切な筋肉です。

ストレスや緊張が続くと、

無意識に力が入り、

血流が悪くなります。

すると、

酸素不足となり、

痛み物質が増えます。

② 神経が敏感になる

痛みが長く続くと、

神経は

「少しの刺激でも痛い」

状態になります。

座るだけで痛い。

下着が触れるだけで違和感。

このような症状も珍しくありません。

③ 自律神経が乱れる

慢性的な痛みは

交感神経を興奮させます。

すると

さらに筋肉は硬くなり、

血流は悪くなり、

痛みが増します。

④ 脳が痛みを学習する

近年の慢性疼痛研究では、

痛みは患部だけでなく、

脳の働きも関係すると考えられています。

長期間痛みが続くと、

神経回路が過敏になり、

本来なら痛くない刺激まで痛みとして感じることがあります。

鍼灸はどのように作用すると考えられている?

現在の研究では、鍼灸には次のような作用が示唆されています。ただし、作用機序には未解明な点もあり、すべての患者さんで同じ効果が得られることが証明されているわけではありません。

① 筋肉の緊張を和らげる

鍼刺激により、

硬くなった筋肉の緊張が緩和され、

局所の血流改善が期待されます。

骨盤底筋や臀部、股関節周囲の筋緊張が軽減すると、

神経への圧迫や刺激も減少しやすくなります。

② 神経の興奮を抑える

鍼刺激は、

脊髄や脳内で痛みを調節する仕組みに働きかけ、

痛みの伝達を抑制すると考えられています。

また、

内因性オピオイド(体内で作られる鎮痛物質)やセロトニン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質の関与も報告されています。

③ 血流改善

筋肉が緩むことで、

骨盤周囲の血流改善が期待できます。

酸素や栄養が届きやすくなり、

痛み物質が排出されやすい環境づくりにつながる可能性があります。

④ 自律神経のバランスを整える

鍼刺激によって、

過度に高まった交感神経活動が落ち着き、

リラックスしやすくなることが報告されています。

睡眠の質が改善し、

症状の悪循環を断ち切るきっかけになる方もいます。

「治った人」に共通する特徴

当院でも改善された方には、次のような傾向が見られます。

✅ 我慢しすぎず早めに相談した

✅ 痛みだけでなく生活習慣も見直した

✅ 座りっぱなしを減らした

✅ 適度に歩く習慣を取り入れた

✅ 通院を途中でやめなかった

慢性前立腺炎は、

「一度の施術ですべて解決する」

というより、

身体が本来の状態へ戻っていく過程をサポートすることが大切です。

よくある質問(Q&A)

Q. 無菌性慢性前立腺炎は治るのでしょうか?

A. 症状が改善し、日常生活に支障がない状態まで回復する方は少なくありません。ただし、改善までの期間や経過には個人差があります。

Q. 鍼は痛くありませんか?

A. 鍼は髪の毛ほどの細さのものを使用することが多く、痛みの感じ方には個人差がありますが、「思ったより痛くなかった」と話される方が多いです。

Q. 何回くらい通えばいいですか?

A. 症状の程度や経過によって異なります。長期間続いている症状ほど改善に時間がかかる傾向がありますので、初回の評価をもとに施術計画をご提案しています。

まとめ

もしあなたが今、

  • 病院では異常なしと言われた
  • 薬では改善しない
  • 何年も悩んでいる

という状況なら、

決して珍しいことではありません。

無菌性慢性前立腺炎(慢性骨盤痛症候群)は、筋肉・神経・自律神経など複数の要因が関わる慢性的な痛みと考えられており、一人ひとりに合わせた対応が重要です。

鍼灸は、その悪循環を断ち切るための選択肢の一つとして研究が進められており、国内外の診療ガイドラインでも補完療法の一つとして言及されることがあります。ただし、効果には個人差があり、すべての方に有効とは限りません。

「もう治らない」と諦める前に、一度ご自身の身体の状態を見直してみませんか。

当院では、慢性前立腺炎・慢性骨盤痛症候群に対して、筋肉の緊張、姿勢、生活習慣なども含めて総合的に評価し、お一人おひとりに合わせた施術をご提案しています。

参考文献(閲覧日:2026年7月6日)

  • European Association of Urology. EAU Guidelines on Chronic Pelvic Pain(最新版)
  • American Urological Association. Guideline on Male Chronic Pelvic Pain
  • 日本泌尿器科学会. 前立腺炎診療に関する資料・関連情報
  • Ji-Sheng Han. Acupuncture and endorphin-mediated analgesia(鍼鎮痛メカニズムに関する代表的研究)
  • Zhi-Qi Zhao. Neurobiological mechanisms of acupuncture analgesia, Progress in Neurobiology (2008)

※本記事は一般的な医学・鍼灸学の知見をもとに作成しています。症状の原因はさまざまであり、診断や治療方針は医師・医療機関にご相談ください。鍼灸の効果には個人差があります。

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