お知らせ・ブログ

下痢も便秘も腹痛も。過敏性腸症候群を自律神経と神経の働きから考える

大阪狭山市 にしむら鍼灸治療院 腰痛・慢性痛・泌尿器痛の専門鍼灸院

「またお腹が痛くなったらどうしよう……」

電車に乗る前にトイレに行く。
外出先では、まずトイレの場所を確認する。
会議や仕事中も、お腹のことが気になって集中できない。

そんな毎日を送っていませんか?

過敏性腸症候群(IBS)で悩んでいる方にとって、つらいのは腹痛や下痢、便秘だけではありません。

いつ症状が出るかわからないという不安が、仕事や外出、旅行、人との付き合いまで制限してしまうことがあります。

病院で検査を受けても大きな異常は見つからない。
薬を飲んでいるけれど、なかなか思うようにいかない。

周囲からは「気にしすぎじゃない?」「ストレスが原因じゃない?」と言われることもあるかもしれません。

しかし、症状は決して気のせいではありません。

過敏性腸症候群は、腸の働きだけでなく、脳・神経・自律神経などが複雑に関係している病気です。

今回は、過敏性腸症候群と鍼灸治療について、神経の働きという視点からお話しします。

1.過敏性腸症候群は、なぜこんなにつらいのか?

過敏性腸症候群には、主に次のような症状があります。

  • 突然の腹痛や下痢
  • 慢性的な便秘
  • 下痢と便秘を繰り返す
  • お腹が張る、ガスがたまる
  • 食後に腹痛や便意が起こる
  • 緊張すると急にトイレに行きたくなる

特に下痢型の方は、通勤電車やバスなど、すぐにトイレに行けない状況に強い不安を感じることがあります。

一方、便秘型の方は、何日も排便がない、お腹が張って苦しい、排便してもすっきりしないといった悩みを抱えています。

症状の現れ方は人それぞれですが、共通しているのは、腸の不調が日常生活に大きな影響を与えていることです。

2.腸だけの問題ではない?重要なのは「脳腸相関」

過敏性腸症候群を理解するうえで欠かせないのが「脳腸相関」という仕組みです。

脳と腸は、自律神経やホルモンなどを通じて常に情報をやり取りしています。

例えば、大事な仕事の前や人前で話すとき、急にお腹が痛くなった経験はありませんか?

これは、脳が感じた緊張やストレスが腸の働きに影響するためです。

反対に、腸の不快感や腹痛が脳に伝わり、不安や緊張を強めることもあります。

つまり、脳と腸はお互いに影響し合っているのです。

さらに注目したいのが「内臓知覚過敏」です。

通常ならそれほど気にならない腸の収縮やガスによる膨張でも、強い痛みや不快感として感じてしまうことがあります。

腸の動きだけでなく、腸から脳へ伝わる感覚情報の処理にも変化が生じている可能性があります。

このような状態を考えると、腸だけに注目するのではなく、神経の働きや身体全体の状態にも目を向けることが大切です。

3.過敏性腸症候群に鍼灸という選択肢

では、鍼灸は過敏性腸症候群に対して何ができるのでしょうか?

鍼灸は、筋肉や関節の痛みだけを対象にするものではありません。

鍼刺激は、皮膚や筋肉に存在する感覚神経を介して脊髄や脳に伝わります。

その刺激によって、神経系や自律神経系の活動に変化が生じることが研究されています。

過敏性腸症候群についても、鍼治療の臨床研究が報告されています。

特に注目したいのが、2024年に報告された難治性IBS患者170人を対象としたランダム化比較試験です。

この研究では、本物の鍼治療を受けたグループは、偽鍼を受けたグループと比較して、IBSの症状重症度に大きな改善が認められました。

これは、鍼灸が過敏性腸症候群に対する新たな選択肢となる可能性を示す研究です。

鍼刺激によって期待される作用として、次の3つが考えられています。

① 自律神経系への働きかけ

鍼刺激によって自律神経活動が変化し、身体の緊張状態や消化管機能の調節に影響する可能性があります。

② 内臓から伝わる不快感へのアプローチ

鍼刺激による脊髄や脳の疼痛調節機構への作用が、内臓から伝わる痛みや不快感の軽減につながる可能性があります。

③ ストレス反応へのアプローチ

脳腸相関やストレス反応に関係する神経系への影響も研究されています。

もちろん、鍼灸の作用機序はまだすべて解明されているわけではありません。また、IBSに対する鍼治療の研究結果も一貫しているわけではありません。

それでも、腸だけではなく神経の働きにも目を向ける鍼灸には、検討する価値があると考えています。

4.にしむら鍼灸治療院が大切にしていること

当院では、慢性的な痛みや神経に関係する症状に対して、筋肉や神経の状態を考慮した鍼施術を行っています。

過敏性腸症候群についても、お腹の症状だけで判断するのではなく、身体全体の状態を確認することが大切だと考えています。

例えば、

  • お腹周辺の筋肉の緊張
  • 背中や腰の筋肉の状態
  • 身体に現れている緊張やストレス反応
  • 症状が出やすい時間帯や状況
  • 睡眠や日常生活との関係

こうした点を確認しながら、施術方針を検討します。

鍼灸は、腸の病気そのものを治す治療ではありません。

しかし、神経や筋肉への刺激を通じて身体の調節機能に働きかけることは、鍼灸の研究対象となっている重要な領域です。

薬物療法や食事療法などを続けても十分な改善が得られない方にとって、鍼灸を補助的な選択肢として検討することは、一つの方法だと思います。

5.お腹の不安に振り回される毎日を変えるために

過敏性腸症候群で悩んでいる方に伝えたいことがあります。

お腹のことばかり考えてしまう。
外出するのが怖い。
好きなものを食べることも不安。
以前のように旅行や買い物を楽しめない。

そんな状態を、いつまでも我慢し続ける必要はありません。

まずは消化器内科で適切な診断と治療を受けることが大切です。

そのうえで、今の治療だけでは十分な改善が得られていないのであれば、これまでとは違う視点から身体を考えてみることも大切です。

鍼灸は魔法ではありません。
すべての方に同じ結果が出るわけでもありません。

それでも、腸だけでなく、神経・筋肉・自律神経の働きに目を向けることは、身体の状態を見直す一つのきっかけになると考えています。

もう、お腹の不調に毎日の生活を振り回されたくない。

そんな思いを抱えている方は、鍼灸という選択肢についても考えてみませんか?

にしむら鍼灸治療院

大阪狭山市東茱萸木
南海高野線 金剛駅から徒歩12分
駐車場完備・完全予約制

慢性的な痛みや神経に関係する症状について、身体の状態を考慮した鍼施術を行っています。

ホームページ
https://www.nishimura-acu.com/

*予約なしの来院やお電話でのご相談はお控え願います。院長一人ですべての業務を行っておりますので施術中などは対応できないこともございます。LINEからのご相談は無料です。気になること、お知りになりたいことなど長文でも構いません遠慮なくご相談ください。➡https://lin.ee/5X2dY7a

オーダーメイド枕
「頚椎メディカル枕」

072-320-1649

072-320-1649

受付時間
月・火・水・金 9時~19時
土・日 9時~16時

≫お問い合わせ、ご予約は
LINEアプリからが便利です

お急ぎの方はお電話でお問合せ下さい。
できる限りその日に対応出来るよう
調整致します。
お気軽にご相談下さい。